九州随一の温泉地、別府に毎年訪れる観光客は１千万人に達する勢い。木造商店街や花街の色香も残る昭和の面影は別府の魅力ですが、特に狭い路地に増改築が繰り返された家々が立ち並ぶ駅周辺は、防災観点からも再開発などの見直しが急務です。そんな中、2021年12月にオープンしたのが「アマネク別府ゆらり」です。“新築”で長い年月が織りなす表情を創り出すという斬新なプロジェクトでした。施工を受注した和田組にとっても14階建ての大型リゾートホテルの建設は初の挑戦。特に三面接道の鉄骨格子の独特な構造体は他に例がなく、天井に木格子が連なるエントランスロビーの吹き抜けや、屋上には別府の街を360度見渡せるインフィニティプールも完備されました。

新たな感性と技術革新により、様々な課題を解決し完成した「アマネク別府ゆらり」は、湯の町観光の新時代を予感させる地域活性化ホテルとして話題となり、メディアやSNSを介して広く世界に知られる存在となっています。